国際シンポジウム2011「高等教育・生涯教育におけるデジタルリテラシー」参加報告

放送大学ICT活用・遠隔教育センター主催の標記シンポジウムに参加してきました.

詳細はこちら → https://www9.code.ouj.ac.jp/sympo-2011/

デジタルリテラシーという言葉が非常に広い意味を持ち,さらに,高等教育だけでなく生涯教育も討論の対象としているため,焦点がぼやけるのではないかと危惧しましたが,それはそれで,実りのあるセミナーとなりました.

(そういえば,昨年のシンポジウムも「学生中心主義教育の実践と課題」という挑戦的?なテーマでしたね.「学生中心主義」が何を指すのか?を敢えて明示せず,講演者と参加者の理解に任せるというような.)

以下,当日のtweetを時系列に並べました.

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21世紀のリテラシー https://bit.ly/hSYg98 #code2011sympo
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Digital native が必ずしもDigital learner ではない #code2011sympo
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インターネットを情報提示に利用するようなe-learning は、学習サポートとしてはあまり役立たないという研究結果 #code2011sympo
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学生は情報にアクセスできることよりも、建設的な対話につながる交流のほうが学習に有益だと理解している。(香港の大学における調査) #code2011sympo
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Horizon report の和訳版が近日中にweb 上で提供される予定(放送大学青木先生より)#code2011sympo
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オーストラリアのデジタルリタラシーと図書館の役割について。生涯学習の観点からも考察。#code2011sympo
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Horizon report におけるリテラシーの呼び方の変化。情報リテラシー(2007)>情報、映像、技術的リテラシー(2008、2009)>デジタルメディアリテラシー(2010、2011)。年々範囲が広がっている #code2011sympo
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広がり続けるオンライン環境への参加ギャップを埋める、図書館の役割/無料のeコースの提供/クリエイティブな創作スペースの提供/デジタルストーリーテリングキットの提供など#code2011sympo
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The Edge https://edgeqld.org.au/ クイーンズランド州立図書館が提供する実験と創造のための空間 #code2011sympo
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先住民のためのデジタルアーカイブ Our Story https://bit.ly/fABQGb #code2011sympo
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Culture Love 2010 https://bit.ly/gMLaDB 神話からデジタルストーリーテリングを行う子どものためのワークショップ #code2011sympo
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奈良教育大小柳先生の講演。「機能的デジタルリテラシーか、批判的デジタルリテラシーか」(答え…両方必要) #code2011sympo
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最後に @donbei4 先生の閉会挨拶で終了。締まりました! #code2011sympo

こうやってtweetをメモがわりにすると,後の処理が楽ですね.ハッシュタグで一気に検索することができるし. さて,講演者は様々な側面から,デジタルリテラシーに関わる事例を紹介しました.特に印象に残ったのは次の2点です.

  • デジタルネイティブと呼ばれる世代が,必ずしもデジタルリテラシーが高いわけではない.Digital native != Digital learner.
  • デジタルリテラシーの格差,いわゆるDigital divideのことを,オーストラリアの講演者はParticipation gapと呼んでいました.つまりは,デジタルリテラシーの高低が,社会への参加格差を生み,著しい不利益を被る層が存在する.

以上.