RやPythonで潜在クラス分析(Latent Class Analysis:LCA)を実行できるパッケージが増えてきたので簡単にまとめました。実際にLCAが実行できることを確認できたもののみを表に含めています。
(2023年8月時点)
Rのパッケージ
パッケージ名 | 観測変数として扱えるデータの種類 | 共変量(covariates) の投入 |
Distal Outcomes の投入 |
備考 |
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poLCA | カテゴリカル(3値以上も可) | 可 | 不可 | ・多くの論文で使用された実績がある |
randomLCA | 2値データ(0/1)のみ | 不可 | 不可 |
・BLRT(Bootstrapped Likelihood Ratio Test)が使える |
multilevLCA | カテゴリカル(3値以上も可) | 可 | 不可 | ・マルチレベルLCのモデリングが可能 ・BICを基準にしたクラス数の提案をしてくれる |
depmixS4 | カテゴリカル(3値以上も可)、連続変数も可 | 可 | ? | ・そもそもHMM用に作られたパッケージで、LTA(latent Transition Analysis)の一部としてLCAを計算するため、変数名等がLCAとは異なっていることに注意が必要。 ・詳しい使い方は Ways to do Latent Class Analysis in R が参考になる |
tidySEM | カテゴリカル(3値以上も可) | ?(Open MXの使い方次第で可能なのかもしれないが不明) | 可(BCH Correction) | ・OpenMXパッケージのwrapperとして機能する ・詳細は tidySEM を参照 |
Pythonのパッケージ
パッケージ名 | 観測変数として扱えるデータの種類 | 共変量(covariates) の投入 |
Distal Outcomes の投入 |
備考 |
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Stepmix | カテゴリカル(3値以上も可) | 可 | 可(BCH Correction、ML Correction) | ・公開されたばかりで実績が少ないが、様々なケースに対応した分析が可能 ・解説やチュートリアルが充実している |